沖縄はSNSをするのに有利なの?
SNSビジネスに興味津々のミキトニーさん。早速、「SNSビジネスをするにあたり、沖縄であることの優位性はあるの?」と、お二人にお聞きしました!
まだまだ空きアリ。先行者特権を狙える!
「あります!」と武藤さん。第一に、沖縄は誰もが憧れるリゾート地で魅力的なコンテンツであること、第二に、まだ”沖縄といえばこの人!”というようなインフルエンサーがいないことにあるそうです。
これに、「沖縄はシャイな人が多いから、写真を撮ってSNSにアップすることに抵抗がある人が多いのかも」と大田さん。だからこそ、他の地域に比べSNSをやれば評価を受けやすい土壌かもしれませんとのことでした。
SNSをうまく活用にするにはどうするの?
「ビジネスとして宣伝にだけ使う事はある」と神山さん。宣伝だけの投稿では、うまく広がっていかないとお悩みのようです。
その辺りを見据えたコンテンツの制作をおこなっているのか、お二人にお聞きしました。
ユーザーメリットを第一に、有益な情報発信を心がける
「基本的に案件としても、アカウントを見に来てくれている人にメリットのない情報は宣伝しない」と武藤さん。一筋縄ではいかないですが、SNSの本質がユーザーにとってメリットがある上で成立している以上、意味のあるコンテンツを発信することを大切にしているそうです。
本質を押さえておけば、新しいツールが出ても大丈夫!
SNS各々の特性が違うので、そこに合わせたアプローチの方法は業界によって異なるそうです。しかし、本質さえ押さえておけば、どのSNSツールでも活用できるとのことでした。
ウチナーンチュがSNSをビジネス活用するには?
「SNSが直接的にビジネスに繋がるイメージがない!沖縄の強みを活かし、ウチナーンチュがSNSを上手く活用するにはどうしたらいいの?」と疑問を持つミキトニーさんにお二人が答えます。
一人一人がビジネス戦略を考えた発信をし、沖縄全体の発信力を底上げ!
「沖縄には素晴らしいプロダクトやサービスがあるのでそこに携わる人が、戦略を立てながら、『想い』や『歴史』を発信できれば、未来の沖縄も、経済も変わっていくと思う」と武藤さん。ウチナーのことはウチナーンチュが一番よく分かっているので、リアリティのある言葉で印象的な発信ができるそうです。
子どもが配信者!幼い頃からビジネスに触れさせる。
「地域の子供達が、公民館に集まって地域の魅力をSNSで発信するバイトをさせるのはどうか」と大田さん。最近の子ども達は大人よりも(動画)編集が上手いし、若いうちからビジネスに触れることができるので・・との事でした。
これには、「自治会でやろう!」と大賛成のMCのお二人。!幼いうちから活用の方法を知ることで、子どもたちのネットリテラシーも上がるのでは・・と盛り上がるスタジオでした。
SNSの運用は、ひたすら回すPDCAの嵐!
「SNSって簡単そうに見えて最終的にはPDCAの嵐なんですよ。でも反応が見えるからやりがいはある。」と武藤さん。アップした記事を分析して、それに対する施策を立て、すぐに次の記事に反映する・・というサイクルをどれだけ早く地道に愚直にやるかだそうです。
上手く運用ができてない場合は、PDCAのどこかに原因があるそう。データが無いと、そもそも計画は立てられないので、重い腰をあげて、失敗を恐れずにどんどんアップしていくことが大切とのことでした。
有識者お二人の言葉に、うちあたい※するMCのお二人。SNSの課題は次のようなことがあるようです。
- SNS運用する際に戦略がないまま発信をしている
- 効果を出す前に諦めてしまう人が多い
- 費用対効果が見えにくい
これを受けて「継続は力なり!とは思うけど費用対効果が見えづらく、何が正解かわからない…」とミキトニーさん。
解決策はあるのでしょうか?
※うちあたい・・・沖縄の方言で「身に覚えがある」「自分の中で恥ずかしくなって反省したりする」という意味
目的と目標設定を明確に!
SNS運用の第一歩は全体設計から!KPI設定でモチベーション維持を。
「運用するSNSアカウントのゴールは何か、を設定することが大切」と武藤さん。数字で示せるゴールを事前につくることで、費用対効果にもアプローチできるとのことでした。
実際に、サスティナブル沖縄のアカウントのゴールは「沖縄のローカルグッドを届けること」で、1投稿辺り1,000いいねをKPIに設定しているそう。これだと、モチベーションを保ちながら発信を続けていけるそうです。
勝ち負けじゃない!みんなが沖縄の発信者に。
県外にはSNSでマネタイズしている会社があるそうですが、沖縄にはまだ「SNS会社=○○」といった認識は無いそうです。しかし、同じ目標に向かって、みんなが沖縄のローカルグッドなプロダクトやサービスを発信することで、沖縄の発信力が強くなり、未来はより明るくなるのかもしれません。
株式会社大田(仮)で、SNSノウハウを伝授する!?
「SNS運用代行をやりたいが、一人で何件も抱えるとパンクしてしまう。だから、動画編集やデザインなど運用のノウハウを伝授して、できる人をどんどん増やし、チームとして発信していきたい」と大田さん。大事なのはセンスではなく、価値観だそう。そこにあう必要な表現力を身につけていくことが大切だそうです。
いろいろな人が輝ける場所に
ママトニー誕生!?ママたちがSNS配信者に!
「収入はないけどスキマ時間があるママとかSNS配信にとても向いていると思う!」と武藤さんに、すかさずミキトニーさんが「やろう!」の一言。
以前より、沖縄の女性たちがもっと自立して、自分の人生を歩んでほしいという想いがミキトニーさんの中にはあったそう。その中の一つにママたちのSNS配信というプランがあったそうです。
SNSは社会課題へもアプローチできる!
「SNSは細かい作業が案外多いので、アスペルガーなど、一般的な生活には少し支障があるけど、細かい作業に向いている性質の方に向いてるんじゃないか」と武藤さん。色々な取り組み方や関わる機会ができる可能性があるそうです。
SNS業界の未来図
- 沖縄発信に特化したインフルエンサーを多数輩出する!
- 「株式会社大田(仮)」を作ってSNS人材を育成する
今回の討論では、SNSが大事なツールということが再確認でき、もっとみんなにも知ってもらいたいと、思い直すミキトニーさん。「大分、ぶっ飛んだ内容になっているけど、これが実現したら沖縄のSNSビジネスは明るくなると思う!」とまとめるミキトニーさんでした。
Guest Profile
「南の島のおばーと孫」という名前でTikTokを運用している。明るく元気な祖母の大田吉子さん(86)の親しみやすいキャラクターがバズり多くの人気配信者ともコラボし、現在約34万人のフォロワーがいる。また、SNSコンサルや、動画プロデュースなどをおこなう。
一般社団法人Sustainable OKINAWA代表、沖縄を世界1のサスティナブルなリゾートにをミッションに掲げる。SNS運用のノウハウなどを教えながら、SDGsに関わるプロジェクトを県内の大学生たちと一緒に活動している。