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エピソード

動画の内容

  • 農業生産法人IKEHARAの事業
  • 経営者を志して
  • ㈱IKEHARA設立
  • 観光農園Sunset Farm Okinawa
  • 競争激化による倒産の危機
  • スタッフから見た池原社長
  • 法人として、個人として ビジョンと未来

沖縄の農業で近年注目を高めている花き栽培。特に菊については、生産・出荷量が全国第2位(※)となるなど、生産地としての地位を確立している。光を照らして開花時期を調整する電照菊は、沖縄の冬の風物詩として隠れた人気スポットになっている。

読谷村で農園を営む「農業生産法人株式会社IKEHARA」は、菊の生産・販売をメインに、県の新たな名産品として期待される「バタフライピー(蝶豆)」の生産・商品開発にも注力。さらにドローン空撮もできるキクミネーション観光農園「Sunset Farm Okinawa」を運営するなど、農業と観光を結び付けた事業展開が注目されている。その経営者である池原 公平(いけはら こうへい)氏は“日本一有名な農家になる”というビジョンを掲げ、日々の農作業の傍らSNSや動画サイトでの発信も積極的に行うなど、型にはまらない活動を見せる。

池原氏の原点は、菊農家であり経営者である父の姿。その父の背中を見て育った彼が経営者を志すのは、ごく自然な流れであったそうだ。専門学校卒業後、東京へ渡ってファッション業界へ踏み込んだという池原氏だったが、数年後には沖縄に戻り、父の下に弟子入りする形で農家としてのキャリアをスタートさせた。華やかな世界からの原点回帰となったきっかけとは何だったのか。

IKEHARAの主力事業の一つである「Sunset Farm Okinawa」。旅行先のハワイで見た果樹農園の、観光と農業がごく自然に繋がっているスタイルがそのヒントになっている。この事業が誕生し、現在の姿にたどり着くまでには、二つの大きな“ピンチ”が転機になったという。池原氏自身を突き動かす考えの基にもなったという転機とは。

“農業が好き”と語る一方で、“花に興味がない若者達は振り向いてくれない”とシビアに現実を捉える池原氏。“ナンバーワンだけじゃなくてオンリーワンにもなりたい”という自身のビジョン、そして沖縄の農業全体を盛り上げたいという情熱を語った。

※農林水産省 花き生産出荷統計「令和2年産都道府県別の作付(収穫)面積及び出荷量」参照

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プロフィール

菊農家の家に生まれ、物心ついた頃より経営者でもある父の姿を見て育つ。東京で一流スタイリストのアシスタントを経験し、23歳で帰沖、菊農家として弟子入りする。29歳で独立し、30歳で社長に就任。県内で初めての電照菊の株式会社・農業生産法人株式会社IKEHARAを設立。額を切る大けがを負った際に“いつ死ぬか分からないから自分のやりたい事をやろう”と決意し、以前から構想を描いていた観光農園事業に着手。電照菊を観光コンテンツとしたキクミネーション観光農園「Sunset Farm Okinawa」は、年間来場者1万人を突破。2022年8月現在、菊、ヒマワリに加え、東南アジアを中心に親しまれるハーブ「バタフライピー(チョウマメ)」の栽培なども手掛ける。菊農家として組合や市場といった従来の販路のみに頼らない新たなマーケットを開拓する傍ら、SNSを駆使して農園のファンやエンドユーザーと直接繋がるコンテンツ作りにも着手。ニューツーリズムのトップランナーとしても注目を高めている。