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エピソード

動画の内容

  • (㈱)ククルビジョンの事業・活動
  • 師となる人物との出会い
  • ククルビジョン設立まで
  • 映画製作者としての使命
  • スタッフから見た宮平監督
  • ククルビジョンの描く未来

映画監督として「アンを探して」(2008年)や「わたしの宝もの」(2015年)を発表し、世界的に活躍する宮平 貴子(みやひら たかこ)氏。2022年には沖縄の伝統芸能で国の重要無形文化財である“組踊(くみおどり)”を、舞台ならではの臨場感を残しながら映像化した最新作「シネマ組踊 孝行の巻」を発表した。

それら制作活動の一方で、2011年には“心を込めたビジョンのあるものづくり”を経営理念に掲げて映像制作会社である株式会社ククルビジョンを設立、映像制作や海外共同制作作品のプロデュース、コラム執筆など多岐にわたる活動を展開。2014年に「こども国際映画祭in沖縄<KIFFO>」を立ち上げ、映画を通じた社会活動の運営にも精力的に携わっている。

彼女と映画が密接に繋がったのは大学時代に遡る。中高生時代は“友達の影響でハリウッド映画が好きになり、高校生になって初めて自主制作映画の存在を知った”という映画好きの一人だったが、大学在学中にとある映画祭の運営に携わったのをきっかけに“観る側”から“作る側”へとのめり込む。そして現在も師と仰ぐ映画監督のクロード・ガニオン氏と運命的な出会いを果たし、映画監督への道を歩み出した。当時の心境やフリーランスでの活動、出世作「アンを探して」との出会い、ククルビジョン設立までの葛藤と決意などを振り返っていく。

映画監督としての活動をベースに持つ宮平氏だが、創作活動と並行してKIFFOの運営をはじめ、女性映画監督のためのファンド設立などといった活動も精力的に行っている。それらの活動は次代の映像業界を見据えたものだという。また、KIFFOの運営は新たな映画制作の手法を開発するヒントでもあるという。若い世代へ向けて、どう映画を発信していくのか、ククルビジョンが描く未来についても語られる。

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プロフィール

1979年、那覇市生まれ。県内大学在学中にカナダ人映画監督クロード・ガニオン監督の「リバイバル・ブルース」にて監督のカメラ助手として抜擢。これを機に長編映画の世界へ進むことを決意し、2003年にカナダへ渡る。
2004年、チーフ助監督を務めた「KAMATAKI-窯焚-」(クロード・ガニオン監督、日本・カナダ共同制作)がモントリオール世界映画祭にて、監督賞・脚本賞含む5部門受賞。2008年には監督および共同脚本を務めた「アンを探して」(日本・カナダ共同制作)が、第5回アジアン・フェスティバル・オブ・ファースト・フィルムズ(シンガポール)にて、日本人初の最優秀監督賞・最優秀作品賞受賞を果たす。
2011年、「沖縄を世界へ」を理念に掲げ、映像制作等を手掛ける株式会社ククルビジョンを設立。同年、共同プロデューサーとして携わった「カラカラ」(クロード・ガニオン監督、日本・カナダ共同制作)がモントリオール世界映画祭にて、観客賞・世界に開ける視点賞の2部門で受賞。
現在はプロデューサーとして「百日告別」(2014年、トム・リン監督)や、「カタブイー沖縄に生きるー」(2015年、ダニエル・ロペス監督)の制作に携わる傍ら、監督・脚本を務めた「わたしの宝もの」(2015年)が第22回京都国際子ども映画祭短編部門でグランプリを受賞。最新作「シネマ組踊 孝行の巻」では、沖縄伝統の歌舞劇で国の重要無形文化財である組踊(くみおどり)の名作を映画化し、精力的に活動を展開。また、2014年設立の「こども国際映画祭in沖縄<KIFFO>」では実行委員会主幹を務め、映画を通じた国際交流事業にも注力する。