エピソード
Vol.18
株式会社上間フードアンドライフ 上間 喜壽 お弁当・惣菜販売
マイナスを立て直した経営者の“胆力”
動画の内容
- (㈱)上間フードアンドライフの事業
- 事業を継承するまで
- マイナスから立て直しの経営
- 会社の成長に合わせた組織変革
- スタッフから見た上間会長
- 上間フードアンドライフのビジョンと未来
厚みのある衣が特徴で、県内ではおやつ感覚のソウルフードとして老若問わず親しまれている“沖縄天ぷら”。この沖縄天ぷらを主力商品に、弁当やオードブルの販売を手掛けているのが、「株式会社上間フードアンドライフ」とその直営店である「上間沖縄天ぷら店」だ。近年では大手コンビニエンスストアへの提供もスタートし、沖縄独自のホットスナックとしても定着しつつある。
その仕掛人が、上間フードアンドライフの代表取締役会長を務める上間 喜壽(うえま よしかず)氏。2009年に2代目として家業を引き継ぎ、社長就任から10年足らずで売り上げを6倍に伸ばし、沖縄の若手経営者のトップランナーとして経営コンサルティングやセミナー活動も積極的に行うなど多忙の日々を過ごしている。
しかし24歳の若さで経営を引き継いだ時は、2億円に上る負債を抱えるというマイナスからの立て直しが急務だった。当時を振り返りつつ、経営の立て直しで求められることや、会社の成長と共に生じる変化にも言及。“立て直しの実態はもの凄く地味”と語る、その中身とは。そして、会社経営において技術以上に問われるという“胆力”とは何か。
当初は家族の生活のために奔走してきた上間氏。経営が気流に乗る中で、“地域とともに続けられる事業の在り方”に想いを巡らせる。沖縄特有のローカルビジネスの課題を見据えつつ、県内の食品産業をリードする上間フードアンドライフが目指す次代のビジョンを語った。
公開日 /
1985年生まれ、沖縄県うるま市出身。法政大学経営学部卒業。2009年、「上間沖縄天ぷら店」の2代目として家業を引き継ぎ、株式会社上間フードアンドライフの代表取締役社長に就任。2億円に上る負債を抱えた状態でのスタートながら、キャッシュフローを含めた管理会計の整理や受注管理のシステム化に尽力する傍ら、所有する工場を活かした法事料理などの新規事業に着手、10年足らずで負債の完済を果たす。2019年には、大手コンビニエンスストアでの天ぷら販売をスタートさせるなど、既存のスタイルにとらわれない形で、沖縄の人々の生活と文化の発展と継承を目指して事業を展開している。
その一方で2017年、経営コンサルティング・システム開発を手掛けるU&I株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。2社の経営に携わる傍ら、自身の経験から得た実践的なノウハウを伝えるべくセミナー活動なども積極的に展開。2019年10月より、SCOM株式会社取締役に就任。