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エピソード

動画の内容

  • 焙煎技術日本一のコーヒー専門店
  • 旅先で出会ったコーヒーが人生の転機に
  • 情報がオープンではない時代の中での試行錯誤
  • コーヒーを通じて驚きと感動を共有する

沖縄市高原に店舗を構えるスペシャルティコーヒー専門店「豆ポレポレ」。スワヒリ語の“Pole Pole(=ゆっくりゆっくり)”が店名の由来で、2010年に開業。ブラジルやコロンビアといった有数のコーヒー大国から沖縄に至るまで世界各国の豆を取り寄せ、自家焙煎にこだわった焙煎豆やドリンクの販売を行なっている。焙煎技術の追求はもとより、専門店として“応援したい”と感じた生産者のコーヒーを取り揃えるという独自のラインナップも特色としており、県内外の愛好家から注目を集めている。

その「豆ポレポレ」の代表を務める仲村 良行(なかむら よしゆき)氏は、独学で焙煎技術を磨き、2022年には日本国内の焙煎士たちが技術を競う「ジャパンコーヒーロースティングチャンピオンシップ」(JCRC)で大会史上初となる2度目の優勝を果たしたコーヒー焙煎の第一人者。2023年11月に日本代表として出場予定の世界大会へ向け、今もなおその技術を磨き続けている。

仲村氏は自身を指して、楽しい、面白いと感じたことに没頭する性格だと話す。朝から晩までずっと遊んでいたという幼少期を経て、中高生の時期はバスケットボール、そして大学進学後はビリヤードに明け暮れていたと振り返る。そうして大学卒業後、バックパッカーとして訪れたベトナムの喫茶店でコーヒーと衝撃的な出会いを果たすと、帰国後は縁も手伝ってコーヒー焙煎に没頭。業務用の焙煎機を購入し、「豆ポレポレ」を開店。ひたすら腕を磨いた。

しかし当時は情報が普及しておらず、技術を磨くにも苦難が続いた。“正解が分からない”という手探り状態の中、トライ・アンド・エラーを繰り返して体感的なインプットに努めたという。正解を求めて試行錯誤を繰り返す過程で、一つの“答え”を見出した。辿り着いた境地とは何なのか。

現在は世界大会での優勝を目指し、感覚を磨き上げる日々が続く。勝利へこだわるのは、コーヒーを通して“喜ばせる輪を広げたい”という願いの実現にある。消費国や生産者、そしてコーヒーを楽しむお客さんへ還元したいという熱い想いを聞いた。

公開日 /

プロフィール

沖縄県沖縄市出身。コーヒー専門店「豆ポレポレ」代表、焙煎士。
中高生時代はバスケットボール部に所属、大学に進学するとビリヤードに熱中する。卒業後、バックパッカーとしてアジア諸国を渡り歩いた時にベトナムコーヒーに出会い、帰国してからは独学でコーヒーの焙煎技術を磨く。
2010年12月、「豆ポレポレ」を沖縄市で開業。同時期に国際資格・Qグレーダーを取得し、焙煎技術を深める。
2017年、「ジャパンコーヒーロースティングチャンピオンシップ」(JCRC)で初優勝。
2019年1月、日本代表としてイタリア・リミニで開催の「ワールド コーヒー ロースティング チャンピオンシップ2018」(WCRC)に出場し準優勝。
2022年10月、JCRCで大会史上初となる2度目の優勝を果たし、2023年11月ごろ台湾で開催のWCRC へ日本代表として出場予定。
現在は店舗営業の傍ら、県内外のイベントへの参加や県内飲食店への商品提供、焙煎技術大会で審査員を務めるなど、様々な形でコーヒーの魅力の発信に注力している。